つんく♂THEATER第5弾「ねぇお姉さん」

まだ公演中なので袋とじで。
1/3昼と1/6昼に両方ともBキャストでの公演を見ました。
率直な感想は「ちょっと飽きるな」でした。
個人個人はとても良く頑張っているし、いろいろと練習して試行錯誤してきた痕跡が見えるのはとても良いと思いました。ですが、なんとなく、中盤以降から「いつ終わるのか」がどうしても気になってしまいました。
ただ単に私の推しが愛奈ちゃんで、愛奈ちゃんの出番が多いから集中力が続かないだけなのかな、とも考えましたが、まあ一個人の感想なのでコレもアリかなーと思って書いています。


全体としての感想はそうなんですが、個人個人に対してはとても集中していて役に入り込めていたな、と好印象です。
主役の愛奈ちゃんはもちろん、経験値のアドバンテージをうまく生かしていた橋口さん、持ち前のひたむきさを表現できた夕貴ちゃん、控えめだけれどしっかり叱咤激励できる強い女の子を見事に演じてた岡田さん、自分の中にないキャラクタを模索して挑んだであろう楓ちゃん。。。みんなとても良く自分の役柄を考えて、演じていたと思います。
あまりテンポの良いお芝居ではない分、勢いやノリといったごまかしがきかなくて個々人の力にゆだねられた分が大きかったと思いますが、それはどのメンバーも上手くやっていたな、という印象です。


ダブルキャストということで比較する楽しみもあったかもしれませんが、私は今回あえてAキャストを見ないことにしました。もちろん、見てみたいなって気持ちもあったんですが、比べる行為に引け目を感じる部分が大きいので。。。
前回のは愛奈ちゃんがダブルキャストに入ってなかったので落ち着いて見られましたが、今回は主役+ダブルキャストということでなんか妙にこっちが緊張しました(苦笑)。多分、それ以上に本人の緊張とかプレッシャーは半端なかったと思います。ブログを読む限りでは迷ったり悩んだり苦しんだりいろいろあったみたいですが、ちゃんと初日は(多少硬かったものの)笑顔で迎えられていたようなので、安心しました。やっぱできる子だな、と改めて思いました。だからこそついつい「もっともっと!」とより良いものを見せてくれーって思っちゃうんだよなぁ。プレッシャーになるかもしれないけれど、こちらの期待感を煽るだけの何かを、愛奈ちゃんは持っているから、自信をもってひとつひとつ乗り越えていって欲しいなーと思いました。
今回の「姫野葵」役に関しては、見事に橋本愛奈にしかできない姫野葵だったと思ってます。強い意思を持ちたくて頑張っているけれど、くじけそうになったりグラついちゃったり変に依存しすぎちゃったり、思春期の女の子の微妙な部分をよく演じられていたな、と感じました。自身も中学3年生で、何か思うところもあったのかなーとも。
おそらく、要求されたことだけじゃなくて、自分なりにどうやったら葵らしくなるのか、どうやったらお客さんに伝わるのか、をより考えて表現できていたと思います。もともと演技力や表現力には定評があった方だと思いますが、今回の舞台で想像以上に実力のある子なんだな、と改めて感じました。
舞台の終わりに愛奈ちゃんが「卒業式〜青春の1ページ」を歌い始めるんですが、その「私やりきったよ!」とでも言いたそうな満足げな表情を見て、よく頑張ったなぁとなんだかしみじみ泣きそうになりました。